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カイザー・シュマーレンのはなし

Kaiserschmarrn.jpg さて、料理についても載せると言い切ってしまったので、以前作ったカイザーシュマーレンについて書こうと思います。
 この料理は「Kaiserschmarren」と書き、「カイザー」は勿論"皇帝"、「シュマーレン」は"つまらないもの"だとか"寄せ集め"だとか訳されています。

 材料は  薄力粉、卵、砂糖、ミルク、塩
 飾りや香り付けに  粉砂糖、バター、ラム酒、プラムのコンポート、レーズン
 と、詳しい事は割愛しますが中々お手軽です。
 メレンゲをしっかりたてればフワフワになるので、柔らかなパンケーキと云ったところでしょうか。
 元々は飾りも何もない、「シュマーレン」という名のオーバー・エスターライヒ州辺りの田舎料理だったとか。

 このお菓子の名前の由来は諸説あるそうですが、ウィキペディアに載っているものは余り良い逸話ではありませんね(;´▽`。
 私はフランツ・ヨーゼフに対する世の評価は知らないのですが、別の逸話のお陰で何とはなしに彼には良い印象を持ったので、そっちを紹介しようと思います。


 ある日、レオポルトという名の宮廷料理人が皇妃エリザベート(シシィ)の為に、「シュマーレン」を作りました。
 美容にこだわり過ぎては偏った食生活をしていたシシィは歯が悪く、レオポルトはそんな彼女の為に柔らかい料理をと、レーズンやプラムのコンポートを添えて出したのです。
 しかし、彼女は何が気に入らなかったのか、一口も食べようとはしませんでした。
 これを見たフランツ・ヨーゼフはレオポルトを気遣い、シシィが食べなかったシュマーレンを一皿残らず食べると、料理の名前を「カイザー・シュマーレン」にしてはどうかと提案したそうです。


 美容にこだわるシシィ(ダイエットの先駆けだと言われていますね)の食生活はかなり偏っており、1870年には骨粗鬆症にもなっていたようです。
 骨粗鬆症になると歯周病になる可能性が上がり、歯が弱くなります。この逸話の時期は分かりませんが、シシィは実際歯が弱かったようです。(個人的にはシシィの個性的すぎる食生活の事も色々調べてみたくなりました)
 また、彼女がシュマーレンを食べなかった理由も諸説あるようで、ウィキペディアでは栄養が豊富過ぎるから(カロリーが高すぎるから?)、『ハプスブルク家のお菓子』には見た目が余りエレガントじゃなかったからかも知れないと書かれていました。
 写真の通り、一度焼いたパンケーキをフォークなどで崩すのでまあ確かに見た目は余り良くないかも知れませんね。
 甘いもの好きのシシィはもしかしたらダイエット中だったのかも、とか私は勝手に考えてました。
 シシィに気に入られていたなら、この料理は「カイゼリン(皇妃の事)・シュマーレン」と名づけられるはずだったのすが、フランツ・ヨーゼフに気に入られた事で「カイザー・シュマーレン」という名前になったのでした、という話。

 作って食べても美味しいし、面白い逸話のある料理のお話でした。
 メレンゲをたてるのが苦にならない方は是非作って観て下さい(*^▽^)v
 コンポートが用意出来ない場合は、個人的にはベリーソースやリンゴのソースなどをかけて味にメリハリをつけるのがお勧めです。

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